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お勉強

内シャントのお知らせ

 血液透析とは機能しなくなった腎臓の代わりに血中の老廃物や水分除去、電解質補正、酸塩基平衡の調整などを行う操作です。
 このためには、血液を取り出して透析器に流し込み、これを通過してきれいになった血液をまた身体に返してやります。
 取り出す血液の量は最低1分間に200ml必要で、普通の皮膚から見える静脈では取り出し得ず、かといって動脈を直接穿刺することはできません。
 そこで、動脈と静脈を吻合させてやると勢いのある動脈血が静脈に流れ込み普通の静脈穿刺をすることで1分間に200ml以上の血流を得ることが可能となります。
 通常ですと、局所麻酔で約1時間の手術であり外来手術として充分可能ですが、中には表在性の静脈が少なかったり、細かったり、また、糖尿病由来の慢性腎不全ですと動脈壁が石灰化し吻合が困難な場合があります。
 また、長期透析になりますと穿刺を繰り返すことによって静脈が細くなり充分な血流が得られなくなったり、静脈が荒廃したり、血栓(血の塊)が詰まってシャント不全に陥ったりすることがしばしばです。
 当院ではこれらのシャント不全に対してカテーテルによる血管拡張や新しい動静脈を用いての内シャント作成など可及的に自己血管を用いてのシャント作成を心がけていますが、どうしても自己血管が無い場合には人工血管を用いることとしています。
 当院でもシャント管理に多くの時間を割いており、多くの施設でも同じことが起こっていることが予想されます。
 もし、患者さんご自身や透析施設の方でシャント問題を抱えておられるようでしたら是非ご一報下さい。

ご連絡先 いぶきクリニック(TEL 06-6909-1110, FAX 06-6909-1177)

いぶきクリニック 矢嶋息吹